職場の地雷社員に気をつけよう[その2]

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オフィスは図書館ではありません。何をしているのかと周囲は首をかしげてしまうのですが、本人曰く「勉強しています」。自分は転職したばかりで仕事に慣れていない、あるいは前職なら細かな教育を人事や事業部でしてくれると言い訳ばかり。

ただ、勉強中でも言うことだけは立派。会議の途中でも「はい、ちょっといいですか」と割って入り堂々と発言する。しかし、具体的にそれをやってみようかと言うと、今度は絶対に手を挙げない。要は「口だけの人」。そんな人と一緒に仕事をすることになったら最悪。まさに地雷のような存在。

さらに地雷のような社員の例を挙げてみましょう。

あるベンチャー企業が人材紹介会社を経由して、大手企業の財務部で主任をしていたGさんを採用しました。ところがフタを開けてみてびっくり。彼ができることといえば、会社の伝票を切って現場の従業員と飲みに行くことだけ。

実は、Gさんは営業部の経験が長く、財務部へ異動して1年間部長を務めただけ。具体的な実務をまったく知らなかったのです。

大手企業では若い優秀な社員たちがしっかり実務をしてくれます。なので、Gさんは前職では機械的にぽんぽんとハンコを押していればそれで用が済んでいたというわけ。そんな、何もできないGさんの周囲で仕事をしている同僚は大変です。

やがて、数字の間違いさえ正せないGさんはミスを連発し、会計監査上で大きなトラブルを起こすまでに至りました。そのトラブルに際して「連帯責任だ」と役員は財務部の社員をきつく叱責。でも、その責任の大半はGさん。周囲にしてみれば被害に遭ったとしか考えられません。ところが、そんな周囲に対する迷惑をかけても、

「こんなトラブルが起きるくらいに人材が足りないのです。現場の社員を増やしてください」

 

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