リムジンは古い?勃興する「新しい女子会」 生まれては消える女子会の「最新トレンド」

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陶芸の醍醐味は自分だけの「オリジナル」を作ることができること

リムジンパーティーやラブホテル女子会など、いかにもなキラキラ感を演出するのに疲れてしまったIさんは、陶芸女子会のように、キラキラしてはいないが、個性をアピールでき、自分に癒しを与えてくれるものに魅力を感じたという。

また、リムジン女子会をするような、いかにもお金がかかりそうな女子は男子に敬遠されるが、陶芸女子会であれば古風で家庭的なイメージで、男ウケも抜群だという。

Iさんは、陶芸が自分だけの「オリジナル」を作ることができる点も醍醐味だと語る。

Iさんは「自分で購入するよりも、自分で作るほうが、愛着が湧くし、お茶碗に自分の名前を入れたりしてオリジナリティが出せるのでよかった」と話す。ものであふれる今、友達と持っているものがかぶってしまうということもよくあるため、陶芸のように世界にひとつだけの自分だけのもの、というのが若者たちには珍しく、魅力に感じられようだ。

また、SNS映えするという点も魅力のひとつだ。人気モデルもInstagramなどで陶芸写真をアップしているのをしばしば見かける。陶芸をやっている人はまだ少なく目を引くため、ほかの写真よりもSNS映えする。また、日本文化に触れる自分を演出することで、紋切り型のキラキラ系との違いをアピールする効果もあるかもしれない。

「新しい女子会」が増えている理由

インタビューを通し、次の3つのことから新しい女子会をしていることがわかった。

ひとつ目は、「SNSでの差別化」である。若者たちは依然として、いかにSNSで「いいね!」を人にもらえるかを日々の生活の中で重要視している。そのためには流行の最先端をいき、ほかの人がまだあまりやっていないことをいち早くやり、ほかの人の投稿との差別化をすることに労を惜しまない。

リムジン女子会やラブホテル女子会は、すでに多くの人がやっているため、目新しさがなく、注目されない。しかし今回紹介した「新しい女子会」であればまだやっている人が少なく、SNSに載せた際に、ほかの人の投稿と差別化でき、注目されるため、より多くの「いいね!」がもらえる。

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