今の大学生たちが「公園遊び」にハマる理由 カラオケでもカフェでもなく公園へ?

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今どきの若者は、公園で遊ぶのがはやりらしい(写真 : msv / PIXTA)

「さとり世代」と呼ばれ、あまり消費をせず、アクティブでないとも言われている今の若者たちですが、ではいったい、彼らは日頃何をして遊んでいるのでしょうか。

今回は、筆者が主催する若者研究所で活動する多摩大学の学生たちが、今どきの若者の「一見地味」だけど流行りの遊びについてレポートしてくれます。

なぜ若者たちが公園遊び?

今回レポートする若者研究員たちは、全員多摩大学 経営情報学部の2年生。
写真上段左より藤森彩也佳、兼子拓也、濱島健吾、下段左より数野徹、佐藤朱音、河原宏樹

学校やバイト、サークル活動、恋人と過ごす時間……。今も昔も、若者は(本人たち的には)それなりに忙しい毎日を送っている。今どきの若者はSNSの投稿をはじめ、人付き合いに費やす時間も増え、ますます時間がなくなっているとも言われる。

そんな中、今の若者たちで人気化している遊びがある。それが「公園遊び」だ。

子どもの頃、多くの人が母親や友人と公園に行き、「水遊び」や「鬼ごっこ」、「シャボン玉」といった遊びをしたはずだ。高校、大学などに入ると友人との遊び方も「ショッピング」「カラオケ」「旅行」などと変わっていくものだが、近年の若者は少し違うかもしれない。その現象のひとつが「公園遊び」だ。最近の若者はお金をかけずに、自然と触れ合う事に重きを置いているのだ。

「ピク肉(ピクニック)なう!!!」「コスモスみてきた! きれいだった~」「お天気いいからシャボン玉パーティ!!」などなど……。

私たちの周りでは、このようなつぶやきをSNSでよく目にする。特に女子学生が多く投稿しているように感じるが、その写真には男子学生も多く写っている。また、それらの投稿には、友人同士での写真のみならず、「花の写真」や「夕日」などの「景色の写真」が多くみられるものが多い。友人同士だけではなく、カップルでピクニックに出かけるという話もよく聞く。

SNSを見たり、話を聞いてみると、季節の花を見るために公園や鎌倉に行ったり、ピクニックをして自分の手作り弁当を持って行ったり、なかには気分転換にハイキングをして朝日を見に行くという若者もいる。

彼らは、「お花見」や「BBQ」などのイベント事とは別に「遊びの場」として公園などを利用しているのだ。 

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