企業業績の悪化を受けて、この夏のボーナス支給額は大幅に落ち込んでいる。収入が減っている以上、生活防衛のためには支出の見直しが不可欠。懸命なやりくりが続く。
全国のサラリーマン世帯の主婦(20~50代)を対象として、損保ジャパンDIY生命が6月中旬に実施したアンケート調査によると、夫のボーナスの平均手取額は前年比13%減少し、2003年以降では最低の水準になった。賞与が減ったと回答した人の過半数は「国内・海外旅行」「プチぜいたく」をはじめ何かしらあきらめたことがあり、購入する衣料品のランクを下げる人も多い。
夫の懐事情にかかわることでは、小遣いの抑制が顕著だ。ボーナスから夫に小遣いを「渡さない」は前年の41%から今夏は48%に増加。渡す場合の平均金額も昨年夏の12.3万円から9.8万円へと2割も減少している。また、夫に昼食として手作り弁当を継続的に持たせている人(全体の32.4%)の4割が去年から今年にかけて「手作り弁当派」に転じており、これに伴って夫の小遣いから昼食分を減らすケースが少なくない。
もちろん、我慢しているのは夫だけではない。7割超の主婦はボーナスから小遣いをもらっていないし、家計の赤字の穴埋めや臨時の出費などのために「へそくり」(夫に内緒の資産)を減らした人も4割を超えている。
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