「子どもの潜在力を引き出す親」はここが違う やる気を出させる秘訣は環境のデザイン

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白水:それはすばらしいですね。さらに質問したいのですが、いろいろな才能にフォーカスすることができる中で、加藤さんは算数・数学を教える事業を選択した理由ってあるんですか?

親が価値観を変えるのは大変!?

加藤:元々、小さい頃になにかしらの成功体験をもつことで、大きくなってから自分の信じる道を選ぶ力を身につけて欲しかったのです。それをどう実現するかを考えた時に、算数・数学は「親を巻き込みながら」子どもの成功体験や自信を実現するテーマとしてうってつけじゃないかなと。先ほど白水先生もおっしゃったとおり、単に「才能の多様性を認める時代になるんで、今日から価値観を変えてください」と親に言っても、なかなか変わらないじゃないですか。

白水:なるほど。算数を素材にして子どもの自信をつけるなら、より多くの親にも受け入れてもらえる、と考えたということですね。どうですか、その仮説は当たりましたか。

加藤:子どものペースで自尊心を付けることに共感してくださる親も、算数の成績に注目している親にも受け入れられている点では当たっていました。ただ、もちろんこの目論見が100%の家庭でうまく行っている訳ではなくて、RISUで算数を1年分先取りできたから、今度は国語や理科の成績をあげなきゃ、と勉強をさせてしまうケースもあるようです。折角余裕がでたのだから、子どもが好きなものに出会うきっかけを沢山与えてあげるとか、なにかに没頭できる環境を与えてあげるほうに余った時間を使って欲しいと思うのですが。親はどうあるべきでしょうか?

白水:難しい質問ですね。学校や受験のことが気になる気持ちはわかりますし。ちなみに受験しない子どもの親でも算数でどんどん進んだら国語も理科も進めたいというふうになるんですか?

加藤:すべてではないですが、受験されない家庭でも、満遍なく全科目の点数も上げたいという声が多数派だと思います。「算数以外の教科はいつ出るのですか?」といった質問もよく受けます。ただ、RISUとしてはスティーブジョブスの”connecting the dots”ではありませんが、学科以外の体験・価値観の幅も広げたいなと。その子が将来社会に出た時に役に立つのは、学校の勉強ばかりじゃないと思いますから。

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