K.T.さんは現在は接客は苦手とのことですが、学生で接客が得意と言い切れる人は多くはないでしょう。
たまにコミュニケーションが好きです、得意です、という人もいらっしゃいますが、多くのケースでは「単に口がうまいことと、コミュニケーション力を勘違い」しているだけで、聞くことを含めた会話のやり取りや、仕事の前提となる深い業務知識をベースとしたコミュニケーション(接客)ができるわけではありません。
コミュニケーションでいちばん重要なことは?
性格的なこともあるかとは思いますが、コミュニケーションにおいていちばん重要なことは、「特定の事項について自分が自信を持っているか否か」だからです。つまり経験や知識が多いことが本質的な事項なのです。
自分が得意なことであれば、人は饒舌に説明や、やり取りができる一方で、自分に自信がないことについては、「きちんと相手にわかりやすく伝わるだろうか?」「相手のほうが知識が上だったらどうしよう」「相手に突っ込まれたらどうしよう」といった不安が頭によぎり、どうしてもオドオドとした感じになってしまうものです。そして、その結果としてますます苦手意識を持ってしまう――業務に対する習熟度、とも言えるかもしれません。
ちなみにベテラン社会人の多くは、クライアント先に電話をかけた際に、相手の電話口に新卒が出ればすぐにわかります。ここでもやはり電話を取る、つなぐ、伝言を取る、といった簡単に見える動作に対する慣れがあるか否かで、つたなさが相手に伝わってしまうわけです。
ただ、そうした新卒社員も慣れてくれば当たり前のように応対ができるようになるもので、最初は受話器とペンを手に固く握りしてしめて一言も聞き逃すまい、という姿勢でやっていたものが、そのうちネットサーフィンや新聞を読んだりしながら、文字どおり片手間にこなせるようになるものです。
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