「コミュ力だけ就活生」は、もう通用しない 学生の「地道な努力」を、いかに評価するか
「『履修履歴』面接」という言葉を聞いたことがあるだろうか。経団連「採用選考に関する指針」にも盛り込まれたこのまったく新しい面接手法に、注目が集まっている。「嘘をつけない、脚色できない、準備できない」という特徴を持つと言われるこの面接は、いったいどこが新しいのだろうか。
日本で唯一の解説書を上梓した筆者が、「『履修履歴』面接」の概要を解説する
前回の記事には、たくさんの反響がありました。筆者としてたいへんうれしいのですが、1点だけ、私のご説明不足で誤解を生んだ点がありましたので、最初に少し補足させてください。
私は、「成績表(履修履歴)」を使って学生に質問する「リシュ面」を提唱しています。ですが、「リシュ面」だけで学生を判断すべきだ、などと申し上げるつもりは毛頭ありません。
従来どおりの質問もする、成績表を使った質問もする。そうすることで、これまで以上に多面的に学生を見ることができますよ、ということが言いたいのです。ぜひ、これだけは誤解なきよう、お願いいたします。
さて、本論に入っていきましょう。今回のテーマは、「コミュ力に騙される面接官」です。
面接官は「コミュ力」に騙される
採用面接では優秀だと思った学生が、入社後、思ったほど活躍しない。あるいは採用面接では採用すべきかどうか迷った学生が、入社後は思ってもみなかったほど活躍している。長年、採用担当をしている人事担当者であれば、このような経験は必ず持っているものです。
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