女性部下がイキイキ働く「上司力」の秘密

清水建設もイクボス育成に乗り出した

女性活躍推進セミナーには、全国から女性従業員とその上司の計120人が参加した

今年「イクボスアワード2015」を開催し、女性の育児支援や育成に積極的に取り組む役職者を表彰した会社がある。大手ゼネコンの清水建設だ。これは同社が2015年7月に開催した「女性活躍推進セミナー2015」の中で実施したもので、女性部下から推薦を受けた21名の中から「時間管理」「育成」「コミュニケーション力」に優れた3名に金ボス賞を授与した。

海外を含む全国の拠点から女性従業員60名とその上司の男性従業員60名が参加した女性活躍推進セミナーでは、「誰もがイキイキと働く理想の会社」をテーマにしたグループワーク、イクボスの事例紹介などが行われた。現場の「時短」が評価され金ボス賞を受賞した真先修氏は、「女性部下をもつ不安や戸惑いなどの気持ちを共有し、部下とのコミュニケーション方法を学ぶことができた」とセミナーを振り返った。

女性部下の働きを見て意識が変わった

真先氏の現在の肩書は、土木東京支店土木第三部の工事長。浸水被害対策で下水管に集められた水を、地上までくみ上げるポンプ設備用の構造物を作る工事に従事している。初めて女性技術者の新人部下を持ったのは3年前。「正直、戸惑いや心配がありました」と当時の心境を打ち明ける。

現場での朝礼風景。協力業者の人も多く、コミュニケーション力が大切だ

現場での技術者の仕事は材料手配、測量、工事記録用の写真撮影などに加え、協力業者の人たちをマネジメントする監督業務、近隣とのやり取りなど多岐にわたる。男性が多い現場に1人、若い女性が入ってこれらの業務をこなせるのか。真先氏にはそんな心配があった。

しかし、心配は杞憂に過ぎなかった。女性部下の近隣の人たちへの対応、協力業者の人たちをまとめるコミュニケーション能力の高さを目の当たりにして、真先氏の意識は変わった。

「戸惑いや心配が安心や期待に変わりました」

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