つまり、社内外いずれであっても、自分と対峙する人のニーズや特徴を理解し、円滑なコミュニケーションを可能とする能力は、やはりあるに越したことはないということです。
社外のお客さんとのコミュニケーションは想像がつきやすいかと思います。金融機関で少し前から増えてきたコンサルティング営業なる言葉もそうですが、要は相手のニーズに合った適切なアドバイスをしますということをうたっている以上は、やはり相手であるお客さん自身が気がついていないような本当のニーズとはなにかを会話を通じて把握する、そして適切なアドバイスをし、そのうえで意見を採用してもらうというコミュニケーション力や人間力が求められます。
同様に、社内においても組織というものは個人では達成しえぬ目標を、個人の集まりとしての集団で成し遂げようとするのですから、人間関係や、業務の円滑化といった側面で、やはりコミュニケーション力や人間力が重要になってきます。
職場の悩みの大半は人間関係
余談ですが、サラリーマンの悩みの大半は人間関係に起因します。そして、そういったこともコミュニケーション力や人間力が高ければそもそも悩まない、または解決の方法も探れるというものです。
一方で、私の知人でコミュニケーション力(そして社会人らしからぬ外見)にそれなりに問題のある人物がいますが、そんな彼も金融機関の花形トレーダーとして長年、立派に活躍をしておりますので、職種により、そういった能力がどの程度求められるかは大小はあります。
では、そういった接客的なコミュニケーションスキルがどんな仕事であれ、あればいいという前提に立つと、そのようなスキルは訓練により向上するものなのか否かが問題となってきます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら