複合名詞では、通常いちばん初めの単語にアクセントを置き、後ろに続く単語は弱く発音します。逆に、複合名詞ではない形容詞(分詞)+名詞の組み合わせでは、後ろの名詞にアクセントを置きます(または、形容詞にも名詞にもアクセントを置きます)。
【アクセントの位置に注意する単語】
ですから、「ホットドッグが食べたい!」と言うときに、アクセントを間違えると「熱いイヌが食べたい!」という意味になってしまいます。a hót dógて、なんだかイヌの丸焼きみたいです。I live in a gréenhouse.と、I live in a green hóuse.も、ぜんぜん違う意味になってしまいますね。
上の表には入っていませんが、面白い例としてEnglish teacherという複合名詞もあります。筆者について言うと、
I’m an Énglish teacher, but I’m not an English téacher.
意味の違いはわかりますか。Énglish teacherはEnglish(英語)+teacher(教師)の複合名詞で「英語の教師」という意味ですが、English téacherはEnglish(イギリスの・イギリス人の)+teacher(教師)という通常の形容詞+名詞の組み合わせで、「イギリス人教師」という意味になります。つまり、「私は英語の教師ですが、イギリス人の教師ではありません」という意味になります。
ということは、
I’m not a Jápanese teacher, but I’m a Japanese téacher. 「日本語教師ではありませんが、日本人の教師です」
とも言えますね。
でも現実的には、I’m Japanese.(私は日本人です)やI’m a teacher.(私は教師です)なら言うこともありそうですが、あまりI’m a Japanese téacher.(私は日本人の教師です)と言う状況はありませんので、脈絡もなくI’m a Japanese téacher.と言っても、たぶん「私は日本語教師です」という意味で解釈されてしまうと思います(笑)。これはEnglish teacherでも同じかもしれませんね。
名詞+名詞の複合語でも、いちばん初めの単語にアクセントを置くというルールは変わりません。
発音が上手なかなりの上級者でも、複合名詞のアクセントの置き方は間違えることがよくあります。ネイティブスピーカーはこのアクセントの置き方で、相手がネイティブスピーカーでないのがわかるようです。自分の言いたい表現が複合名詞なのか、通常の形容詞+名詞なのか不明なときには、辞書を調べてみてください。
いかがでしたか、今回はアクセントのお話をしました。文字だけで音声の話をしましたので、分かりづらくなかったでしょうか。単語のアクセントと複合名詞のアクセント、今後はちょっと意識してみてくださいね。
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