「アクセント」を変えれば英語は数倍通じる! 通じなくて悩んでいる人の「意外な盲点」

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このあと、ジョンのA system nature?という質問に、assistant manager?と聞かれたと勘違いしたヤマダさんがYes.と答えて、さらに会話は混乱。

ジョンが困惑した表情で「システム・ネーチャーってなんですか」と聞く。ヤマダさんは「マネージャーをサポートします」というつもりでI help manager.と答える。この時またmager(マネイジャー)/məˈneɪʤɚ/と言ってしまい、これが、ジョンにはI help my nature(自分の自然を助けます←意味不明)と聞こえ、Help your nature??(あなたの自然を助けるって??)と、さらに会話がかみ合わなくなってしまいました。正しいmanagerの発音は、第1音節にアクセントを置いて、nagerネジャー)/ˈmænɪʤɚ/です。

この日以来、ジョンはヤマダさんのことをthe Nature Guy(大自然の男)というニックネームで呼んでいます。どう見てもインドア派なんだけど……。

部屋が生きている!ホラーな模様替え

ジロウさんとは、ある製薬会社で英語のレベルチェック面接を行なったときにお会いしました。ジロウさんは、働き盛りの30代半ば。新婚で、最近お子さんが産まれたばかりだそう。冗談半分で「キラキラネーム」にしたのか聞いてみたら、「シワシワネーム」にしたというではありませんか。

筆者は聞いたことがなかったので、What kind of names are “Shiwa-shiwa Names”?(「シワシワネーム」ってどんな名前?)と聞いたら、Old-fashioned sounding names (古風な響きの名前)なのだとか。なるほど、「ヒコザエモン」くんとか「コマチ」ちゃんとか?逆に新鮮でかわいいのかも?と思っていたら、「ヒロシ」とか「ヨウコ」とかそういった類の名前と言うではありませんか。

What?!(えー?!)それってふつうの名前ですよね?そうしたら、筆者の年代はみんな「シワシワ」になっちゃいます…。Oh please!(勘弁してよー!)

なんでもこの面接の前日に、その「シワシワネーム」のお子さんのために、リビングを模様替えしたのだとか。

ジロウさんがそのときに言った英文は次の通りでした。

I rearranged the furniture in the living room. (リビングルームの家具の場所を変更しました)

この文、完璧です。が、実はこれを言ったときのジロウさんの発音が問題でした。子音や母音など個別の音は、とても上手にできていたのに、living room(居間)のアクセントが、living róom(レヴェン・ルーム)というぐあいにroomの方に付いてしまったのです。

本来living roomlíving roomレヴェン・ルーム)と、livingの方だけを強く読まなければいけません。living róom(レヴェン・ルーム)とroomにアクセントを置いて言ったり、líving róomレヴェン・ルーム)とlivingにもroomにもアクセントを置いて言ったりすると、「生きている部屋」という意味になってしまいます。つまり、ジロウさんの英文は「『生きている部屋』の模様替えをしました」と、ホラーな感じに聞こえたのです。

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