結果、全体としては、高血圧発症の抑制効果、血圧の減少効果ともにみられませんでした。しかし面白いことに、「どのような人か」で効果は大きく変わることがわかりました。
高血圧予防効果については、食事の質が非常に重要である結果となりました。食事の質が悪い人では、その効果は強く、約20%もリスクを抑えることがわかりました。食事の質が良い人では、高血圧予防効果は認められませんでした。
血圧低下効果については、もとの血圧が正常な方(収縮期血圧が120mmHg未満の方)では、2年間で3mmHgほどの収縮期血圧低下効果が認められました。もともと血圧がやや高めな方には効果が見られませんでした。
もともとの食事の質が低い人に予防効果が見られた
今回の結果から、マルチビタミンサプリが高血圧予防に役立つかどうかは、「その人のもともとの栄養状態」に左右されることが示唆されました。なぜそうなのか、以下のように考えられます。
まず、食事の質が低い人で予防効果が見られた点についてです。マルチビタミンには、血管を広げる助けをするビタミンCや、血圧調整に関わるビタミンD、マグネシウム、カリウムなどが幅広く含まれています。
普段の食事からこれらの栄養素が十分に摂れていない人の場合、サプリがその「欠乏」を埋めることで、血管の健康が保たれ、高血圧の予防につながったと考えられます。
逆に、もともとバランスの良い食事を摂っている人にとっては、サプリで上乗せしてもそれ以上のメリットは少なかったといえます。これは非常に理にかなっています。
特に高齢になってくると食が細くなり、十分なビタミン・ミネラルを摂取できていない方が増えてきます。そんなとき、マルチビタミンサプリを1錠飲むと、良い影響が期待できると考えてもよいかもしれません。


















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