大手広告代理店を20代で退職して独立&同棲を解消して始まった「ひとり暮らし」。彼女が"あえて"ジュエリーブランドを立ち上げた理由

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chihiroさん
chihiroさん、1994年生まれ、兵庫県出身。兵庫県立大学で経営学を学び、卒業後は大手広告代理店に入社。マーケティングの現場を経験し、2021年に独立した。現在はデジタルマーケティングを軸に活動する一方、2022年からはジュエリーブランド「LIENU」を立ち上げプロデューサーとして運営に携わっている(撮影:今井康一)

部屋に入ってまず目に入るのは、柔らかな三角形のフォルムのダイニングテーブルと、その奥に並ぶ収納棚だった。棚の上には自社のジュエリーが、美しくディスプレイされている。

ジュエリー
自社の「LIENU」の商品を主体に、愛用ジュエリーがディスプレイされている(撮影:今井康一)

目を移すとポップアップショップのための資材や商売繁盛の熊手が見える。彼女が今、ジュエリーブランドの運営というビジネスを、生活の中心に据えていることがうかがえた。

結婚見据えた同棲解消から「ひとり暮らし」へ

chihiroさんは2021年11月ごろまで、業界最大手とも言われる広告代理店のグループでプランナーとして仕事をしていた。当時は同棲しているパートナーもいた。そのどちらの関係からも独立し、2024年の11月から、東京都内でひとり暮らしをしている。

「独立も同棲解消も、大きな事件があったわけではないんです。前提として、私は仕事もプライベートも、この先どうしたいかっていうビジョンを、ある程度持っているタイプなんですよね。

仕事に関しては自分の計画を実現するために、独立して経営やマーケティングに、まるっと関わったほうが勉強になるなと思って。それに独立しても、やっていけそうな目途がついたので。

同棲解消の方は、私のライフプランと相手の意識が違った結果です。私は家族が欲しいと思っていて、子どもも欲しい。だから20代の後半で結婚という形を具体的に描けない相手なら、なんとなく続けるより、一度ちゃんと区切ったほうがいいなと思いました。感情的な葛藤があったわけでもないし、衝動的だったわけでもないんです」(chihiroさん 以下の発言すべて)

自宅のワークスペース
自宅がワークスペース。ジュエリーブランドの運営も、その他の個人事業もこのデスクをベースに行っている(撮影:今井康一)

彼女の語り口からは、出来事を感情のドラマとしてではなく、自らの選択として捉える姿勢がうかがえた。そしてその選択の判断は、感覚ではなく現実に根ざした冷静さに支えられているようだ。

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