いくら休んでも「朝起きれない」理由は"神経の消耗"→根性で治せない"乱れ"を整える「ゆる生活習慣」

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したがって呼吸に意識を向けると、自律神経のバランスを自分の力で整えることができるのだ。呼吸の浅い現代人は交感神経が過剰に働きやすくなっているため、息を吐くことを意識してみるべきだという。

まずは、ふーっと息を大きく吐いてみましょう。
浅く、速くなっていた呼吸が一旦ストップして、息を吐く時間が長くなります。ゆっくり息を吐くと副交感神経のはたらきが良くなりますので、心と体の緊張も少しゆるむと思います。(53ページより)

「胸式呼吸」と「腹式呼吸」

呼吸の状態は、自律神経が乱れているかどうかを判断する目安になる。そのため著者は患者さんを診察する際、「何回か呼吸をしてみてください」とお願いすることがあるのだという。呼吸が浅く、自律神経が乱れている人は、睡眠の質も下がるため疲れも取れづらいのだ。

意識するべきは、呼吸には「胸式呼吸」と「腹式呼吸」の2つがあること。

胸式呼吸は、意識せずに行っている、通常の呼吸です。吸うときに胸部がふくらみ、交感神経が優位になります。比較的浅くて、速いのが特徴です。(55ページより)

胸式呼吸を意識して行うと、息を吐くときに鎖骨・肋骨が思い切り下がる。すると、普段はこりかたまりやすい胸郭の動きがよくなり、脳に酸素が行き渡りやすい。何度か行うとスッキリするのはそのせいだ。

腹式呼吸は、吸うときに腹部が大きく動きます。こちらは、副交感神経が優位になる呼吸で、深く、ゆっくりなのが特徴です。寝る前などに行うとリラックスしやすいです。腹式呼吸でお腹を大きくふくらましたりへこましたりすると、内臓が刺激されるため、内臓の動きも活発になります。(56ページより)

この2つの呼吸を組み合わせて交感神経と副交感神経のスイッチを意識的に切り替える。それが、自律神経を整えるためには大きな意味を持つのだ。

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