購入するなら2007年頃の中古マンションだ

リーマンショック前で良質な物件が多い

ただし、セキュリティーに関していえば、死角の多い1階はなるべく避けたほうが賢明だ。都市部であるほど1 階はセキュリティーの面では圧倒的に不利である。逆に最上階のフロアは輻射熱の影響を大きく受けるため、空調費が高くつく。上層階で選ぶとすれば上から2番目のフロアがベターだろう。また、西日が直接入る部屋は、昼間は部屋にいられないほど暑くなることに加え、家具の日焼けもあるので注意したい。

音の問題などから床スラブの厚さは最低でも180ミリはほしい。大手デベロッパーでは200ミリ前後が標準になりつつあるが、ビンテージマンションには120ミリほどしかない物件もあるので注意が必要だ。薄い床厚のマンションでは、上階の掃除機の音はもちろんスリッパのすり足音まで伝わってくる。躯体の図面を確認することはもちろん、曜日や時間帯も変え、手間暇を惜しまず、何度も物件に足を運びながら細部まで慎重に確認を行うことをお薦めしたい。

いつ建てられたマンションがいいのか

また、メゾネットタイプのマンションは好みが二分する。メゾネットは階段による面積ロスというデメリットがあるものの、吹抜けなどで空間性を演出し、マンションでは不可能な戸建ての雰囲気を醸し出すことができるメリットもある。マンションの設計において無駄なスペースは基本的にタブーだが、面積が狭くてもほかのマンションにはない付加価値がある物件であれば「買う」という選択もあり得るだろう。

どの年代に建てられた中古マンションがいいのか。これはよく受ける質問だが、お勧めなのは2007年頃に建てられた中古マンションだ。

80年代のファッションブーム、グルメブームに次いで、90年代後半には「住」のブームが到来した。2000年に入り、自分好みのライフスタイルを送ることのできる住まいを選びたいという志向が高まり、狭小住宅などに代表される「スモール」という概念がブームになった。

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