危ない?ワンルーム投資は本当に儲かるのか 経験15年のベテランが明かす「勝利の鉄則」
投資目的でマンションやアパートを購入する人が増えている。投資用ワンルームマンションの設計・開発を手掛けるアーバネットコーポレーション(東京都千代田区)の服部信治社長は、「投資用ワンルームはこれまでも安定的に売れていたが、特に2年ほど前から引き合いが強くなった」と語る。
アーバネットは開発した物件を販売会社に卸しており、直接販売するわけではないものの、購入層として目立つのが公務員や看護師、自衛官など安定収入がある層と、30代を中心とした若い世代という。特に最近は若い世代の購入が増えており、新卒から入社2~3年で購入に至るケースもある。
不動産投資で「負けない」戦略
いずれも「将来の年金代わりと考えて投資する人たちが多い」(服部社長)。今すぐ不動産から収益を上げようというよりも、不動産から得られる家賃収入を将来の年金の代わりにしようという発想だ。若い世代の増加は、将来不安の表れともいえる。
理由はほかにもある。歴史的な低金利だ。一般的に不動産の投資用ローンは、自宅用の住宅ローンよりも高い金利が要求される。それでも現状では、年収500万円以上あれば2%台の金利で融資を受けられることが多い。日本政策金融公庫が提供する事業性融資の場合、10年固定で金利が1.4~2%(担保提供がある場合、金利は5月11日現在)になる。
不動産投資に成功する秘訣は何か。ここで不動産投資に成功する2人のベテランを紹介しよう。2人とも投資歴は15年程度、都内を中心に複数のマンションを保有する。
■Aさん(都内在住、50代)
Aさんは15年ほど前、東京・世田谷のマンション購入を皮切りに不動産投資を開始した。世田谷の物件は述べ床面積40平方メートルほどの1LDK。借り手はすぐ見つかったものの、駅から徒歩6~7分と立地条件がイマイチだったため、毎月の家賃だけで借入金の金利返済を賄えない状態が続いた。ただその不足額も「月の飲み会を1~2回減らせばいい程度」(Aさん)で傷は浅かった。
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