すると、子どもは返答をしなくても、いずれの選択をせざるをえない状況になり、「自らやらない」と選択することになります。その結果、子どもは自己責任を抱えることになります。それが子どもの成長と自覚を促していくのです。
ここで、年齢によるアプローチをまとめておきます。一つの目安になります。この年齢は実年齢というより精神年齢で考えていただけるとジャストフィットすると思います。
【幼児期(3-6歳)】
この時期は、行動と結果を結びつけて説明することが重要です。「おもちゃを片付けると、次に遊ぶときに見つけやすいね」など、具体的でわかりやすい説明を心がけてみてください。
【小学校低学年(6-9歳)】
少しずつ理由を考える力がついてくる時期です。「なぜこれをするといいと思う?」と問いかけて、子ども自身に考えさせる機会を作ってみてください。
【小学校高学年(9-12歳)】
この時期になると、より複雑な理由を理解できるようになります。勉強であれば将来の夢との関連性を話し合ったり、社会とのつながりを説明したりすることができます。特に子どもが興味がある分野と勉強の一部がリンクしていると感じると、勉強にスイッチが入ることがあります。
「しなさい」から「一緒に考えよう」へ
「勉強しなさい」「宿題しなさい」と言い続ける子育ては、一見正しいように見えて、実は子どもの主体性を奪う危険な落とし穴があります。もし、今、それをやっているとしたら、一刻も早く対応の転換をする必要があります。
子どもに必要なのは「親のためにする行動」ではなく、「自分のために選び取る行動」です。そのために、親ができることは次の3つです。
これらを心がけることで、子どもが「自分で選び、自分で学び、自分で成長する」ことを実感できるようになれば、やがて大人になっても、自分の人生を自分の意志で切り拓いていくことができると思います。
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