「客との対面」が苦手だった販売員を【ファン】が生まれるまでに成長させた"たった2つのこと"

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これが「わたしから商品を買ってくれるお客さん」が生まれた瞬間でした。「ファン」が生まれたのです。

その後、そのお客さんが「わたしはあの子から買った」「あの子は毎日、駅前まで掃除をしている」「どうせ買うなら、あんな子からがいい」ということを知り合いに話してくれはじめ、わざわざわたしに一声かけて、わたしから買ってくれる人が増え始めたのです。

大切なのは「良いことを続ける」こと

1度も「買いませんか?」と売り込みをすることなく、売上が生まれ始めたのです。わたしのマーケティングは今でもその方法です。

『誰でもできる!結果に繋がる超・マーケティング思考 すべての答えは個客の中にある』(アスコム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

自分から売り込みはせず、相手から「それ買います」と言ってもらえるようにする。当時はそこまで考えておらず、この成功は結果論でしたが、この後に起業や倒産を何度か経験し、わかさ生活を創業したころには完全に「⻆谷流マーケティング」として確立した考え方になっていました。

「だからあなたも、今日から掃除をして、受付をしましょう」とは言いません。時代も状況も違うので、それだけでは成功しないでしょう。

しかし、この人の心の動き、お客さんがわたしから買ってくれるようになった理由や流れを「法則化」して考えると、「マーケティング思考」になっていきます。

お客さんの層の違い、商品の違い、目的の違いなどでやり方は変わるでしょうが、それぞれに合わせて

・誰もが認めるような良いことをやり続ける

・人に声を掛ける、掛けてもらえる状況を作る

ことで、あなたも売り込みをしなくても、相手から声を掛けてもらえる確率が日々上がっていきます。大切なのは、「良いことを続ける」ことです。

角谷 建耀知 株式会社わかさ生活 創業者 代表取締役社長

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かくたに けんいち / Kenichi Kakutani

1961年、兵庫県丹波市生まれ。福知山商業高校(現・福知山成美高校)卒業、東海大学中退。18歳の時に脳腫瘍の手術により大学を中退。 右目の視野を失うも、健康器具の実演販売業界で働きはじめ入社2カ月目で成績トップで給料78万円を貰うなどの成績を収める。独自の「売り込まない営業スタイル」で成績トップ常連となり20代で独立。会社を年商10億円規模まで成長させるが、31歳の時に会社が倒産し借金4000万円を抱えるも、再び起業し1年で完済。1998年、36歳で「株式会社わかさ生活」を創業。自身の被災経験や身体的ハンディから被災地支援に力を入れており、創業2年目から地震災害、大雨災害などに多額の義援金を寄付。また2003年から盲導犬育成支援も行う。趣味は高校野球観戦、流行を自身のビジネスに取り入れること。

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