「客との対面」が苦手だった販売員を【ファン】が生まれるまでに成長させた"たった2つのこと"

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
対面の接客が苦手だった販売員に「ファン」が生まれた理由とは(写真:mits/PIXTA)
自分から売り込みはせず、相手から「それ買います」と言ってもらえるようにする――。そんなマーケティングの流儀を貫いているという株式会社わかさ生活創業者の角谷建耀知氏は、若い頃に勤めていた宣伝講習販売での「ある体験」が自分の原点であると言います。
慣れない仕事に四苦八苦する中で角谷氏にもたらされた「ある体験」と、そこにいたるまで意識的に続けてきた2つのことについて、角谷氏の著書『誰でもできる!結果に繋がる超・マーケティング思考 すべての答えは個客の中にある』から、一部を抜粋・編集してお届けします。

「昭和的」な宣伝講習販売の会社に入社

最初に勤めた訪問販売の会社を辞め、そのあとすぐに入った会社での経験が現在の仕事に繋がる、わたしのスタートラインになりました。

その会社は、今ではなくなってしまいましたが「サンケン株式会社」という名前で、健康商品の宣伝講習販売と呼ばれる事業をしている会社でした。「ジャパネットたかた」のテレビショッピングをリアル店舗でするような仕事です。

宣伝講習販売という仕事は「主婦やご老人の方々に無理やり売りつける」「クーリングオフなどを受け付けない」などのネガティブなイメージを持たれることもありますが、どんな仕事でも「悪いことをする一部の人たち」の事例が大きく報じられ、そのイメージが付いてしまうものです。

宣伝講習販売は現在でも行われている販売方法のひとつで、幸いわたしが入ったサンケンは「相手を騙して売りつけてやろう」、「無駄に高額なものを売りつけてやろう」という方針の会社ではありませんでした。

次ページ2週間の研修を受け店舗に配属されると…
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事