中高年「だるい」「疲れやすい」…実は《あの栄養素不足》が原因!?→オーガニック野菜たっぷりのヘルシー朝食でも不調に陥る訳

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そのほか、アミノ酸の形でたんぱく質を補うという選択肢もあります。たんぱく質はアミノ酸に分解されてから体の各所で利用されますが、この分解の過程が体にとっては意外と重労働なプロセス。特に疲労が溜まっているときや、胃腸が弱っているときは、はじめからアミノ酸の状態に分解されているものを摂ることで消化の負担を軽減することができます。

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また、消化酵素もたんぱく質が材料なので、アミノ酸で摂取すると、すぐに活用でき、消化がスムーズになります。具体的には、BCAA(分岐鎖アミノ酸)やEAA(必須アミノ酸)のサプリメント、魚の粉末が入っただしパック、ボーンブロススープなどを活用するとよいでしょう。お味噌汁やスープなら自然に取り入れられますし、何より消化に優しいのがメリットです。実際、「サラダチキンやゆで卵だと胃もたれする」という方でも、お味噌汁を飲んで不調になるケースはほぼありません。

そして、くどいようですが、何よりも食事で楽しんでください。五感で味わって食べることは、栄養吸収だけでなく、自律神経のバランスや消化機能そのものにもプラスに働きます。

たんぱく質は、量を食べることよりも、しっかり体の材料として使えるように体内に届けることが何よりも大切です。摂るだけで満足せず、今の自分に合った形で体の中で効かせるまで考えられるようになると、たんぱく質はあなたの強い味方になってくれます。

成果を出すには腸活以前の見直しが功を奏する

腸活以前に、体を動かすエネルギーがあるかどうかが鍵となります。灯台下暗し的な話ですが、まずは栄養をしっかり使える体に整えることが大切です。そのためには、糖質が足りていない低血糖状態から抜け出すことが必要になります。低血糖をケアしていくと、腸活の効果も実感しやすくなるはずです。腸活の成果が実感できないという方は、一度ここから見直してみてください。

中村 ひろき 鍼灸師、臨床分子栄養医学研究会認定カウンセラー

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なかむら ひろき / Hiroki Nakamura

治療家歴18年。指導実績は8000件を超える。自身のYouTubeチャンネル「体質改善を終わらせる方法」は、登録者11.9万人(2025年6月時点)。幼少期から24年間苦しんだ鼻炎を「栄養×思考のクセ」の相乗効果で克服し、すべての季節を楽しめるようになる。苦手だった寒いところが大好きになり、北欧1カ月旅や長野と名古屋の二拠点生活を実現。慢性疲労や便秘、冷え、片頭痛などの症状に悩む方を日々サポートするプログラムを運営中。

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