中高年「だるい」「疲れやすい」…実は《あの栄養素不足》が原因!?→オーガニック野菜たっぷりのヘルシー朝食でも不調に陥る訳

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このように朝食を摂らないと、朝は低血糖状態になっているはずです。まずは血糖値を安定させたいので、朝食で必ず何か糖質を摂ってくださいとお伝えします。もしご飯などの食事が喉を通らないのであれば、果汁100%のジュースからでも良いのです。果汁100%のジュースは液体である分、消化への負担も少ないうえ、すぐエネルギーになってくれるメリットがあります。胃腸が弱っている場合でも取り入れやすい糖質といえます。

これを続けていくうちに、低血糖を脱出するために出ていたアドレナリンが抑制され、自然と空腹を感じるようになってきます。すると、義務感からではない、体の自然な欲求としてご飯を食べたいという欲求が出てくるようになるのです。はじめから3食きちんと食べなければと無理をすると、食事に対するストレスがかかり、それが消化不良の要因になってしまうこともあります。今の自分ができる範囲で始め、徐々にステップアップしていくことが、結局は健康への近道になるのです。

一方で、気をつけたいこともあります。よく「朝食にプロテインやゆで卵でもいいですか?」と聞かれることがありますが、これはあまりおすすめしていません。たしかにたんぱく質は大切な栄養ですが、血糖値にはほぼ影響しないのです。それは、たんぱく質を摂ってもすぐに使えるエネルギーにはならないことを意味しています。

繰り返しになりますが、まず血糖値を上げて低血糖をケアし、安定させること。たんぱく質を気にするのは、次のステップで大丈夫です。無理せず、今の自分にとって、できる・続けられるところまでハードルを下げて始めていきましょう。

たんぱく質の無理のない上手な摂り方

糖質が摂れるようになってきたら、次のステップがたんぱく質の摂取です。たんぱく質は言わずもがな、体の材料として欠かせない栄養素。筋肉や内臓、消化酵素、ホルモン、免疫細胞など、あらゆる組織のもとになるため、一般的にはたんぱく質を積極的に摂取することが推奨されています。

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