それからも模試も東工大はだいたいBかAで、記入した東大でもいいときはB判定が出ることがあったそうです。
「浪人しても志望校は東工大から変わりませんでした。今思えば京大に行ってもよかったのですが、東京に行きたい気持ちが変わらなかったので、東工大を目標に受験勉強を続けました」
共通テストでも85%程度を記録し、東京工業大学を出願。併願校も、同志社大学の共通テスト利用入試では不合格だったものの、一般入試で合格。
東京理科大学にも合格した状態で第1志望にのぞみ、実力を出し切ることができ、無事に1浪で東京工業大学の理学院に合格することができました。
自分なりの勉強法を見つけた
「落ちたら2浪はせず、諦める予定だったので受かったときは嬉しかったですね。浪人の期間は頑張れたかと言われると、あまり頑張っていなくて1日の勉強時間もMAXは6~7時間くらいだったと思います。でも、勉強法に関しては、自分のやり方があったというのがよかったかなと思います。
僕は暗記じゃなくて、数学などで分からない問題があれば、ずっと空いた時間に頭の中で考える習慣があり、よく2~3日ほど頭の中で考え続けていました。単純な勉強時間には反映されない、その時間がよかったのかなと感じます」
無事、第1志望だった東京工業大学に進学した田村さん。浪人してよかったことを聞くと、「純粋に楽しかったこと」と答えてくれました。
「浪人と言っても、補習科は高校の延長みたいな特別な環境でした。友達とダべっていた時間が多かったので、純粋にとても楽しい日々だったなと思います」
東京工業大学に入った田村さんは、順調に進級します。4年生になったタイミングで大学名が東京科学大学に変わりました。4年生のときは体調不良で試験を受けられなかったため、院試でも1年の浪人を経験して、現在は東京科学大学大学院の1年生になりました。



















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