先生「こんな点数、東大行く人でも取れない」→あっさり東工大不合格。「頭のいい人は元から…そうじゃない人は…」悟って見つけた自分なりの答え

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田村さんは母親の里帰り出産で大分県に生まれ、岡山県で育ちました。父親は医者で、母親はもともと看護師をしていたそうです。

ゲームが好きで、『ポケットモンスター』や『ファイナルファンタジー』で遊んでいた幼少期の田村さん。小学校の頃は「理数系が得意で、漢字が苦手だった」と語ります。

「小学校時代は塾には行っていませんでした。芯がなかったので、わりと興味が移りやすい人間だったと思います。卒業文集に書いた将来の夢は薬剤系の研究者でした」

公立中学校に上がってからは、塾に通い始めた田村さん。成績は学年200人中20番くらいだったそうで、高校受験では岡山県立岡山朝日高等学校と就実高等学校を受験して合格し、第1志望だった岡山朝日高等学校に進学しました。

県内有数の進学校である岡山朝日高等学校に進んだ田村さん。1年生のときの成績は全体360人中180番と、真ん中程度だったと語ります。

物理のテストで“東大に行くやつでも取れない”点数

「1年生のときは楽しそうだからという感じで、漠然と生物系や農業系に行こうと思っていました。それで2年生からの選択科目でも生物を選ぼうと思っていたのですが、テストで受けた物理の点数が意外とよくて、物理の先生に呼び出されて『この点数は東大に行くやつでも取れないから、物理を志望しろ』と言われたんです。選ぼうと思っていた生物に執着はなかったので、物理選択にしました」

2年生からの進路選択でも理系を選んだ田村さん。

「理系のほうが少し成績がいい人が集まった」中で、1年生のときと変わらずクラスで真ん中程度の成績をキープしたため、「相対的に学力は上がっていた」と振り返ります。

進路については、最初は北海道大学を志望していたそうですが、次第に東京に興味を持ち始め、3年生の秋ぐらいには東京工業大学の理学院を志望するようになります。

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