エアリーの人気ぶりを、エアウィーブ愛用者のT子に話したら、こんなことを言い出した。「そんなにいいなら単身赴任の旦那にはエアリーを買い与えようかしら」。おそらくこのコスパのよさを感じさせるところも、エアリーの魅力のひとつなのだろう。
一般的なサラリーマン家庭で家族全員分を高額な寝具でそろえるのは厳しいご時世である。寝心地がよく、約8万回の圧縮テスト後も硬度を85%保持したという耐久性データもあるとなれば、「この値段は買い!」と判断する人は多いはずだ。ちなみに、具体的には、「どのような体形の人でも平均4~5年はもつ」(阿部さん)そうだ。
売り場での丁寧な説明も奏功
独自の販促法も奏功したようである。全国のホームセンターのうち750カ所に専門のセールス営業スタッフが派遣されており、「スタッフによる丁寧な説明で売れている」と阿部さんは話す。特に日本人はマットレスの上に敷布団を載せて使う習慣があるので、「エアリーマットレス」という商品名から、畳やフローリングに直接置いても使えるものだという点が、説明なしではなかなか伝わらないそうだ。
厚さや固さも選べる商品展開となっているので、できれば専門スタッフのいる売り場に足を運んだほうが安心だろう。ちなみに阿部さんは、「個人的には畳やフローリングで直接使うなら厚さ9センチ、ベッドの上や手持ちのマットレスの上に載せて使うなら厚さ5センチがお勧め」と話す。
ミニマリストやペット飼育者のように実用性を重視する層から、寝心地にこだわる中高年層まで、これだけ多様なニーズに応える寝具は今までなかったのではないだろうか。9月からは片方の側生地素材を変え、従来より約3度暖かさをアップさせたウォームタイプも発売。
「通気性がよすぎて冬は寒い」という声を反映させた。比較的新しい商品なのでリピーターがつくかなど、真価が問われるのはこれからだ。ぜひ、こうした改良を重ね、長く愛され続ける寝具となってほしい。
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