50万枚突破!激売れマットレスの"真価" 腰痛持ちもミニマリストも大絶賛

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その秘密は、復元力の高い素材を3次元に絡ませた構造にある。高い反発力で腰や背中に集中しがちな体圧をうまく分散してくれるので、寝返りの際も負担を軽減し、理想的な寝姿勢を維持してくれるのだという。

対して一般的な低反発マットレスは、包み込まれるような気持ちよさがあってリラックス効果は十分だが、体の一部が沈み込むため寝返りの際に負担がかかるそう。特に高齢者は腰痛などを訴える場合が多く、高反発マットレスを検討する人が増えているようだ。こうした背景もあり、寝心地に関する口コミのよいエアリーの人気は高まっていったとみられる。

また、3次元構造のものには、中身が詰まったスパゲティのような「中実タイプ」とマカロニのような「中空タイプ」があるが、エアリーは後者なので軽量なのだそう。この「軽さ」も、日々、布団の上げ下げがつらくなってくる高齢層にウケた要因ではないだろうか。

丸洗いできるといったメリットも

快適な寝心地を生むのが、このエアロキューブという素材だ

この快適な寝心地を実現しているのは、東洋紡と共同開発した「エアロキューブ」という素材だ。もともと東洋紡には「ブレスエアー」という素材があり、これを使った寝具も流通している。どこを変えたかは企業秘密とのことだが、「ブレスエアーとエアロキューブは若干違う」(阿部さん)そうである。

この素材は丸洗いできるので、「ペットと一緒に寝る人からも人気」(中嶋さん)だという。ということは、おねしょの心配がある小さな子どもを寝かせるのにもよさそうだ。

前述の肘さんは、最近、初めてシャワーをかけて水洗いしたところ、ホコリがたくさんとれたという。どうやら3次元構造の隙間にホコリがたまるようなので、手入れは定期的に行ったほうがいいかもしれない。でも、肘さんいわく、3時間くらいで乾いたそうなので、クリーニングに出すよりも圧倒的に時短かつ低コストのメンテナンスが可能となる。

難点は、熱に弱いこと。電気毛布や火を直接使うアンカなどは勧めないという。ちなみに、同社では現在、マット(袋)不要でコンパクトな「カラリエ」という布団乾燥機が社内計画の2倍という勢いで売れているそうだが、エアリーとは併用できない。

中身を取り出して洗えるだけでなく、腰の部分がへたったら他2か所と入れ変えられる

筆者も最も売れている5センチのエアリー「MARS シングル(税込1万9224円)」で1週間ほど寝てみた。

腰痛持ちゆえ、日頃は自分に合った固めの布団を使っており、旅先などで合わない寝具に出合うとすぐ体が痛くなるのだが、エアリーはこうした不具合が起こらなかった。何より驚いたのは、夫をエアリーで寝かせたところ、イビキが劇的に小さくなったことだ。寝姿勢が正されたということなのだろうか。

また、気密性の高いマンション住まいなので、通気性のよさも気に入った。固綿布団の約37倍も通気性がよいとのことなので、カビやダニに悩まされている人の需要も高そうである。片面がメッシュ、裏面がニット生地&わたとなっているカバーも、季節に合わせ裏返して使えるようになっており、親切だと感じた。

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