相手の「いいな」と思うところを見つけ、そこを褒めて、相手に和んでもらったら、次のステップは「質問」です。
「面白い話をして、雑談を盛り上げよう」と思うから難しいのであって、「とにかく相手にいろいろ質問して、気持ちよく話してもらおう」と思えばいいのです。「あなたを尊敬していますよ」「あなたに興味がありますよ」という信号を送りつつ、相手が「得意そうなこと」「自信を持っていそうなこと」を質問していきます。
人は自分が得意なこと、興味を持っていることについては、饒舌になるものです。仕事の話や趣味の話など、相手の「ストロングポイント」を探りましょう。
「気難しい人は、自分の話などしたくないのでは?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。前回も書いたことですが、ほとんどの人が「聞く」より「話す」ほうが好き。人は「自分の話を他人に聞いてもらいたい生き物」なんですね。でも、聞いてもらえれば話題は何でもいいわけではなく、「自分の話したいこと」を他人に聞いてもらいたいのが人間です。
その焦点がどこにあるかを探ることです。そこでは前回書いた「聞いていい質問」が使えるので、こちらを参考にしてください。
場合によっては相手の話が難しかったり、自分があまり知らない分野だったりすることもあるでしょう。そんなときは「相手が先生、自分は生徒」と思ってみたらどうでしょうか。「先生に自分の知らないことを教えてもらう」という姿勢でいることができれば、どんな分野の話でも興味を持って聞けます。
これは実際に私もやっていることです。知らない分野の話を聞けば、それだけ自分の知見も広まるし、相手をより深く知ることができる。いいことづくめです。
相手の「いいな」と思うところを見つけ、そこを褒めて、いろいろ質問をして相手に話してもらっているうちに、気がつくと、気難しいと思っていた人と、すっかり打ち解けて時間を忘れて話し込んでいた……なんて経験は、私自身を振り返ってもたくさんあります。
もちろん必ずそうなるわけではありませんが、少なくともその場の雑談はなんとか乗り切ることができるのではないでしょうか。
今日のレッスンのまとめ
魚住りえの「話し方講座 苦手な人との雑談」、いかがでしたか? この講座では話し方、スピーチのお悩みを持っている方からのご相談を受け付けています。こちらまで、ぜひお寄せください。
自分の「話し方」を変えれば、人生が変わります。そして、話し方は今回のように「ちょっとしたコツ」で劇的によくなります。
ぜひ、みなさんも「相手に好かれる話し方」「会話上手になる話し方」を身に付けてくださいね。
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