私は基本的に、「相づちは声に出さず、黙ってうなずくだけでいい」と思っています。
相手に気持ちよく話をしてもらうためには、「変な音を差し挟む」のはダメな行為。目を見て、たまに「そうなんだ」「大変だね」「すごいね」と言ってあげるだけでいいんです。
この「共感を示す相づち」は、恋愛トークに限らず非常に重要です。「そうなんだ」「大変だね」「すごいね」という相づちを適宜打つことで、相手は「この人は、自分のことをわかってくれる」という気持ちになります。
「3割話して、7割聞く」「黙って相手の話を聞く」「時々、『そうなんだ』『大変だね』『すごいね』と共感の相づちを打つ」。そうすることで、相手との距離はぐんと縮まるはずです。
会話を盛り上げるためにもうひとつ大切なのは、「上手な質問をする」ということです。「質問力」はモテる話し方の必須条件ですが、何でもかんでも質問すればいいわけではありません。「相手に聞いていいこと」「聞くと失敗すること」があります。それをきちんと見極め、「いい質問」だけすることです。
「聞くと失敗する質問」の代表例は、「年齢」「家族」「おカネ」のこと。「住んでいる場所」なども初対面の女性に聞くのは、かなり雰囲気を見てからでないと、不快感を持たれかねません。
「聞いても差し障りない質問」の代表例は、「好きな食べ物」「趣味」「持ち物」について、でしょうか。女性の服装やアクセサリーをさりげなく褒めたり、好きな食べ物や趣味について質問して、相手にいろいろ話してもらうと、会話が盛り上がることが多いと思います。
「相手に話をさせる」という点では、「趣味」について聞くのはお勧めです。自分が知らないジャンルの趣味の場合は、とにかく相手を「先生」と思って、自分は「わからない生徒」の立場で話を聞くと、楽しそうに話してくれるのではないでしょうか。
たとえば、お酒が好きそうな相手なら、こんな感じで話を続けていきます。
というふうに、「イエスかノーかでは答えられない質問」でどんどんつなげていく。そして、もし知っていることでも、知らないふりをして、どんどん相手に話をさせてほしいのです。自分は「インタビュアー」になったりつもりで相手に話をさせて、時々、「共感の相づち」を挟みながら、「聞き役」に徹する。そうすることで、相手はどんどん心を開いていきます。
とにかく異性と話すときは、「『何を話すか』より『どれだけ話を聞いてあげられるか』が大切」だと思います。
目の前にいる相手を大事に思って話す。これを意識すると、きっと相手とうまく話ができるはずですよ。
今日のレッスンのまとめ
魚住りえの「話し方講座 恋愛トーク編」、いかがでしたか? この講座では話し方、スピーチのお悩みを持っている方からのご相談を受け付けています。こちらまで、ぜひお寄せください。
自分の「話し方」を変えれば、人生が変わります。そして、話し方は今回のように「ちょっとしたコツ」で劇的によくなります。ぜひ、みなさんも「相手に好かれる話し方」「会話上手と思われる話し方」を身に付けてくださいね。
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