「オリオン座」「しし座」「北斗七星」…おなじみの星座たちは、数万年後に"どんな形"に見えているのか?

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今から5万年後、10万年後に見える星座の形は今とは全然違うという(写真:M・O/PIXTA)
日増しに空気が澄み星空がきれいな季節になってきました。夜空を見上げればおなじみの「オリオン座」が簡単に見つけられるかと思いますが、宇宙物理学者の佐藤勝彦氏によれば、残念ながら西暦5万年には、英雄オリオンの肩幅は今よりもだいぶ狭くなってしまうそうです。
他にも「しし座」のライオンの顔が長くなり、「北斗七星」のひしゃくの柄が折れてしまったり……。気が遠くなるほどの未来に夜空を彩るそんな星座の姿について、佐藤氏の著書『眠れなくなる未来の宇宙のはなし』から、一部を抜粋・編集してお届けします。

「真北にあって動かない」はずの北極星

みなさんよくご存じの「北極星」の未来についてお話ししましょう。

夜空の星を長時間見ていると、東から昇って南を通り、西に沈んでいくのがわかります。また、北の空の星は、沈むことなく反時計回りにくるくると回っています。唯一、その中心にある北極星だけが、動くことがありません。

こうした星の動き(日周運動)は、地球が自転しているために起こる「見かけ」の動きであって、実際に星や夜空が動いているわけではないのはご存じですよね。そしてこぐま座アルファ星という2等星が、たまたま地球の地軸(自転軸)を北の方向に伸ばした先にあるので、これを北極星と呼んでいます。

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