「LUUPの歩道走行は時速6キロ以下のルールって知っている?」「本当に守られている?」→実際に利用して体感した "次世代インフラの危うさ"

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過去に私はアイスランドとマレーシアで、シェア型の電動キックボードに乗車したことがある。これらの国では「禁止エリア以外、どこに降車してもいい」といった条件だった。これは視点を変えると、街のあちらこちらに電動キックボードが散乱していることを意味する(実際、路上や公園の草むらに放置されている車両もあった)。

アイスランドの道端に放置されていたレンタル電動キックボード(筆者撮影)
先日渡航したハンガリーでは、電動キックボードがきちんと整列して並んでいた。おそらく返却場所が指定されているのだろう(筆者撮影)

ルールに従い時速6キロ走行、衝撃の結果

今回私は神戸・三ノ宮駅周辺のポートで借りて、神戸の観光名所「神戸ポートタワー」付近のポートを降車地点に指定した(ややこしい文章で申し訳ない)。指定した車両のQRコードを読み取ると「ライド内容」「使い方の説明」「利用ルール」がアプリに表示される。「ライド開始」を押せば乗車スタートだ。

ハンドルの左側にはウィンカーとクラクション。右側にはアクセル。中央には速度計。両側にブレーキがある。利き足をボードの前方に置き、反対の足で2、3回地面を蹴って助走し、アクセルを右手でゆっくり押すと自動で走り出す。

スマホホルダーも付いている(筆者撮影)
 
   

交通ルール上の問題がない場所へ移動後、さっそく時速6キロモードで歩道を通行してみた。その結果、スピードが遅すぎて歩行者をほぼ追い抜けないことが判明した。あまりにも私の速度が遅いからか、四方八方の通行人から、懐疑の眼差しをヒシヒシと感じる。正直かなり恥ずかしい体験だ。途中で我慢できなくなった私は、降車を選択。LUUPを手で押しながら街を歩いた。

検証の結果、街中を縫うように歩道を通行(走行)しているLUUP利用者の多くは、マナー違反(速度違反)を犯していると考えてよさそうだ

利用後は料金と走行したルートが表示される(筆者撮影)
次ページ「高齢者の移動課題の解決」に意欲を示しているようだが…
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