全国1万拠点のLUUP、成長のカギを握る"対策" イメージ悪化を防ぐ取り締まり強化で事業拡大へ
電動キックボードと聞くと、観光客や若者向けの乗り物というイメージを持つ人も多いだろう。しかし、シェアサービス「LUUP(ループ)」の利用実態は大きく異なる。全国1万箇所のポートを展開し、アプリダウンロード数300万を突破した同サービス運営会社のLUUPは10月24日、タレントの二宮和也氏を起用した初のテレビCMを発表した。その背景には、確かな手応えと新たな都市インフラへの挑戦がある。
イメージと実態の大きな乖離
「正直、世間の方々のイメージは、私たちの実態とかなり乖離しています」。24日、都内で開催された新CM発表会で、LUUP代表取締役CEOの岡井大輝氏はこう切り出した。
一般的に「遊び」や「レジャー」のツールと思われがちな電動キックボードだが、平日の利用の85%は通勤や買い物など、日常の移動手段として使われているという。休日でさえ、観光や散策目的の利用は16%にとどまる。
若者向けの「流行りもの」というイメージとも実態とは異なる。「40〜50代の方々も含めて、幅広い年齢層の方に日常的に使っていただいています」と岡井氏。家族での利用も増えているという。
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