「ゴルフと会食で仕事をつくるおじさん」が、なぜAI時代に強いのか? AIネイティブ世代が追いつけない決定的要因

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

世の中には、人間関係で仕事をするという人種がいます。

多くの政治家や一流企業のトップ、財界人などはそう分類してもよいでしょう。しかし、もっと身近なビジネス現場にたくさんいるのは、「ゴルフと会食で仕事をつくるおじさん」です。

これは、ゴルフや会食などで企業や組織の上層部と会い、信頼関係を構築し、仕事につなげる人のことを指します。

具体例を挙げると、

・人脈のないスタートアップが、そういう人に相談することで、いきなり大企業の役員との商談が生まれる
・大きな案件のコンペで便宜をはかってもらい勝てるようになる

このような価値を提供する人です。言い方を変えると、「優秀なだけでは成しえない仕事を成すための、人脈つなぎ」ができる人だといえます。

AIネイティブ世代が陥る致命的な誤解

デジタルネイティブ、AIネイティブな世代ほど、こういった人の存在を軽視してしまう傾向があります。

「優秀な人材が、最先端のことをやっていれば、仕事は成功する」と考えてしまったりするのです。

しかし、現実はそうもいきません。

世の中には優秀な人や会社は無数に存在します。いくら優秀でも、機会がなければ優秀さを発揮すらさせてもらえません。

そういうときにモノをいうのは、やはり人脈なのです。

この「ちゃんと使える人脈」というのは、どうやってもAIには代替できません。

実際に会って、同じ場所で同じ時間を過ごした人同士だからこその信頼関係があり、その信頼に基づいた紹介だからこそできる仕事というのはたくさんあるのです。

次ページ人脈の光と影:リアルな現実
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事