仏教の「諸行無常」がお金の不安にも効く理由。永遠・不変なものは何もないと考えて…お金の流れを追っていけば真実が見えてくる
「偉い人の仏教」から「庶民の仏教」にしたことが、鎌倉仏教の特徴です。
鎌倉時代の初期に活躍した浄土宗の開祖・法然の教えは「ひたすら『南無阿弥陀仏』と念仏を唱えれば、極楽浄土へ往生できる」というものでした。この教えは民衆にも理解しやすく、また実践をしやすいものでした。
不安な時代に仏教が求められる理由
私のところにアメリカからの講演依頼が増えています。これは、アメリカの人々が不安を感じているからだと思います。現在安泰であったとしても、大統領が代わって、この先どうなるかわからないという不安を人々は抱えています。
この不安な状況に対して、どのように心を保てばいいのか。これからどのように考えて物事を進めていけばいいのか。人々はそのヒントを仏教に求めているのです。
不安な時代にこのように仏教が求められるのは、仏教の教えが「諸行は無常である」というところからスタートするからかもしれません。物事はすべて移り変わるものであり、永遠・不変なものは何もない。
つまり仏教は、「世の中右肩上がり」という前提ではないのです。命がいつまであるかわからないし、事業がいつまで続くかわからない。諸行無常が前提です。


















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