仏教の「諸行無常」がお金の不安にも効く理由。永遠・不変なものは何もないと考えて…お金の流れを追っていけば真実が見えてくる

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たしかに、志は人を動かします。そして明治維新は「下級武士の志の物語」として語られます。しかし、志だけで世の中は動きません。必ずその後ろにはお金の流れがあります。

明治維新も例外ではありません。私たちは、その背後にあるお金の流れに気がつかなければならないのです。

私は大学時代、社会学を研究しておられる先生から“follow the money”という言葉を教えていただきました。

「わからないことがあったら、またそのときに何が起きたのかを知りたかったら、お金の流れを追いなさい」

と先生はおっしゃいました。そして、それを実践するようになってから、「そういうことか!」と納得できることが増えていきました。

お金の流れを追うことで見えてくるもの

私たちは「時代が変わった」などと言いますが、時代というのは「変わる」ものではないということも、お金の動きを追うことからわかったことです。

時代は「変えられて」います。

常に、時代を変えようとする誰かがいます。もしその誰かが、お金を動かして権力者の地位に就いたのであれば、その痕跡、つまりお金の動きを消そうとするはずです。私たちは、残った痕跡に対して注意深くあらねばなりません。

本当に世の中がどうなっているのか、そしてまた世の中がこれからどう動いていくのかを知るためには“follow the money”つまり、お金の流れを知らなければなりません。

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