仏教の「諸行無常」がお金の不安にも効く理由。永遠・不変なものは何もないと考えて…お金の流れを追っていけば真実が見えてくる
そして、また人が記す歴史も、書き換え可能なのです。その時代の権力者や戦勝者は、歴史を都合よく書き換えてしまうものです。歴史書としてそれらを読むときに必要なのが、
「誰がこれによって得をしたのか?」
「どこからこの資金を得たのか?」
といったお金の流れにまつわる問いを立てることです。その問いの先に、真実が見えてくるからです。
仏教では、真実をありのままに見つめることを、大切な教えとしています。これを正見(しょうけん)と言います。
志は人を動かす。世の中を動かすのは?
日本の歴史の中でも、時代ががらりと変わった時期がいくつかあります。
例えば明治維新。「九州の若い武士たちが、江戸幕府を倒した」歴史的な出来事です。ただ、ここで考えてみてもらいたいのです。現代でいえばこれは、九州地方と中国地方それぞれの有力格闘技団体が手を組んで、自衛隊を擁する日本政府を倒すようなものです。
「本当にできますか? 普通はあり得ない」ということです。
政府を倒すためには、武器も必要ですし、実際に戦ってくれる人も必要です。その人たちの生活がかかっているので、給料も必要になります。政府を相手に戦いを挑むなら、それらの多くの人々を支えるための途方もない資金が必要になるはずです。その資金を「誰から? どこから? 用意したのか?」を考えることで真実が見えてくるはずです。


















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