自信ゼロ!昇進を打診された女性が陥るワナ

なぜ女性は「やったー!」とならないのか

女性たちが管理職になりたがらない理由として、「リスク」「責任」が多い割に報酬が少ない、ワークライフバランスも保てなくなる、といった「管理職の仕事に魅力やメリットを感じないからだ」と言う解説をよく聞きます。実際、あまり女性が管理職になるメリットについて発言しているのを聞いたことはありません。

男性と女性の傾向的な違い

「部長になるといくらくらいもらえるもんですか?」「その肩書きかっこいいですよねぇ」などと無邪気に言ってくるのは大体、男性部下。女性はどちらかというと、ポジションよりミッションに目がいきます。もともと出世ゲームに参加しているという意識が薄いからか、管理職への昇進も男性に比べて「1コマ進む」といった感覚を持たないように思うのです。それゆえに、管理職というミッションに対し、「私は未熟なので無理です」と消極的に聞こえる発言をしているような気がします。

つまり、すっごく真面目、ということ。だからやったことのない新たなテーマ、自分が上司になることにビビってしまう。今まで他人事のように客観的に批判できた上司でさえ、立派な判断をする人に見えてきて、「とても私にはできない。自信がない」と思ってしまうのです。あなただけでなく、多くの女性に見られる傾向だと私は思います。「やったことがないミッション」だけど、ちゃんとやり遂げたい、失敗したくないと思えばこその自信のなさであり、怖さなのでしょうね。

会社からの内示は、特別な理由がないと断ることはできないそうですから、退職も辞さないほどイヤなのでなければ、あなたも覚悟をして受けるしかないでしょう。後はこの自信のなさを克服して、コツコツやっていくだけです。

先日、アラサーキャリア女性と話していたら、同僚女性に憤慨していました。同僚女性が先に昇進して管理職になったそうなのです。それまでは気の置けない仲間として、一緒によく食事に出掛け、会社のことや上司のことなどについての不満や意見などもざっくばらんに言い合えていたそうです。その延長で同僚と付き合っているつもりだった彼女は、お酒の席でいつものように仕事の話をしていたんですって。そうしたら、「もっと高い視点で会社を見ないとダメだよ」「あなたの成長のために言っているの」と言われたらしいのです。その時は言葉を失い、後から「管理職になったらいきなり上から目線かよ?」と腹が立って仕方なかったと言っていました。「わかりやすすぎる! そんな人、実在するの?」と思わず笑ってしまったのですが、よくよく考えると女性にはそんな人が多いのかもしれません。

「管理職になったのだから、○○しなければならない」と懸命にそれに見合うような言動を意識する。周囲の人たちが豹変ぶりに驚いているのはわかっているのだけれど、でも「管理職像」を演じようと必死です。

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