自信ゼロ!昇進を打診された女性が陥るワナ なぜ女性は「やったー!」とならないのか

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「上司も人なり」ですから、どんな上司にも新米時代があり、きっと失敗もたくさんしたはずだと私は思います。彼らも、ある日突然、理想の管理職になれたわけではないでしょう。あなたらしく、これからの毎日を積み重ねていけば、いいのだと思いますよ。

「やるしかないか」と覚悟ができたら、上司たちの新米時代の失敗談やそこから学んだことを聞いてみると、多くの教えがあるかもしれません。また、「そろそろそんな時期だしね」なんていうざっくりした内示だった場合は、どう評価してもらっているか、どんな管理職になることを期待されているのか、自分のどんな強みが活きそうなのか、など上司にきちんと面談してもらって、一歩を踏み出せる気持ちになることも大切だと思います。その積み重ねがきっと、いつしか自信になるのではないかしら。

マネジメント上の「マイルール」を事前に決めよう

ちなみに、まだまだ未熟な私ですが、ひとつだけ具体的なアドバイスをするとすれば、よくよく考えて日常マネジメント上の「マイルール」をいくつかだけ作っておいてから着任するといいと思います。たとえば、「会議の時間と顧客との商談アポが重なって相談されたら、どちらを優先しろと言うか」とか、「値引きすれば受注でき、達成できる予算だった場合、値引きをさせるかどうか」とか、しかるときや褒めるときにこだわりたいこと、などなど、迷ってしまいそうな判断について、事前に考えて決めておくのです。

それこそ、これまでの上司たちに意見を聞いてみて、判断基準を学ぶのもいい手だと思います。「上司も人なり」「急には上司にはなれません」と言っても、仕事は待ったなしです。部下が見守ってくれるのにも期限があることでしょう。だからこそ、日常マネジメントの中で、ぶれない判断をするためのマイルールを作っておく。そうすれば、少し気が楽になるのではないかなと思いますよ。

今や管理職という仕事は、それまでに達成した仕事のご褒美でもらうポジションではなく、会社の中の重要な役割、ミッションを担うということなのだと思います。新しいミッションにドキドキするのは当たり前。ダメだったら乗り越えるために頑張るか、思いきって引き返すか、選択することだってできるのです。やってみる前に断る必要なんてない。あなたらしい「管理職像」が目指せるようになるはずですし、そこで開ける視界もあります。ぜひ、最後は、「ま、やるか」と開き直って挑戦してもらいたいと思います。

堂薗 稚子 ACT3代表取締役

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どうぞの わかこ / Wakako Dozono

1969年生まれ。1992年上智大学文学部卒業後、リクルート入社。営業として多くの企業を担当し、数々の営業表彰を受ける。管理職として、多様な雇用形態の組織の立ち上げやマネジメント、『リクルートブック』『就職ジャーナル』副編集長などを経験。2004年第1子出産。2007年当時組織で最年少、女性唯一のカンパニーオフィサーに任用され、事業責任者、「リクナビ派遣」編集長を務める。2010年に第2子出産後はダイバーシティ推進マネジャーとして、社内外女性のメンターを務めつつ、ワーキングマザーで構成された営業組織の立ち上げ、マネジメントを担当し、彼女たちの活躍を現場で強く推進した。経営とともに真の女性活躍を推進したいという思いを強くし、2013年退職。株式会社ACT3設立、代表取締役。女性活躍をテーマに、講演や執筆、企業向けにコンサルティングなどを行っている。2013年2月、リクルート在籍時に東洋経済オンライン「ワーキングマザーサバイバル」連載に登場。FBのいいね!数が6000を超えるなど、話題となった。

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