1分以内に終わる確率は1%未満というデータも…「1分だけいいですか?」の【時間泥棒】に要注意!

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端的に、短い時間で話すメソッドとして有名なものに「PREP法」があります。ひょっとしたら、聞いたことがあるかもしれません。あるいは、普段から心がけているという方もいるのではないでしょうか。

P=Point、R=Reason、E=Example、P=Pointの頭文字を取った方法で、話をわかりやすく、短く伝える鉄板の方法です。日本語で言えば「結論」「理由」「具体例や根拠」「再度の結論」です。

「まず、結論から話してくれないかな」と返してみる

『AI分析でわかった 仕事ができる人がやっている小さな習慣』(アスコム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

たとえば、「この商品は今後、重点的に販促すべきです。データでは、この商品の売り上げが当初の予想以上に伸びています。具体的には、ターゲットである30代女性に向けた広告予算を投下すれば、さらなる伸びが期待できます。ぜひ、この商品の販促に力を入れましょう」というイメージです。

先に結論を言ってもらってから、理由を説明してもらったほうが、聞く側としては効率的です。結論の正否を判断するにしても、あるいはよりよい改善案を練るにしても、結論→理由のほうが考えやすいからです。

もし、相手が「1分だけ」と相談を持ちかけてきたら「まず、結論から話してくれないかな」と返してみるのが効果的です。

その結論を聞いて、もしも話が長くなりそうであれば、「すぐに終わらなそうだから、あとでミーティングの時間を設定したほうがいいと思う」と自分の都合に合わせて時間調整できます。急ぎの話であっても、結論をまず先に聞けば、対処もしやすいでしょう。

もちろん、あなたが誰かに相談する場合でも、「PREP法」は有効です。上司や仕事仲間にとっての時間泥棒にならずに済みます。

越川 慎司 クロスリバー代表取締役

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こしかわしんじ / Sinji Koshikawa

通信会社、ITベンチャーの起業などを経て、2005年にマイクロソフトに入社。業務執行役員としてPowerPointやExcelなどの事業責任者などを歴任。2017年に株式会社クロスリバーを創業。ムダ取りコンサルタントとして800社以上、17万人を超えるビジネスパーソンの効率アップを支援。日常業務にひそむ「名もなきムダ仕事」の撲滅に注力する。「株式会社クロスリバー」では、メンバー全員が週休3日・週30時間労働を継続。著書に『仕事ができる人のパワポはなぜ2色なのか?』(アスコム)ほか多数。

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