
また、外周路には、コーナーの立ち上がりで少し勾配のある区間があったが、そういったシーンでもエクスパンダーHEVとエクスフォースHEVの差が顔をのぞかせた。エクスフォースHEVは、ハイブリッドシステムにおけるエンジンとモーターの接続について、従来の油圧多板クラッチからギアクラッチ(ドグクラッチ)+2段変速機能という内容に変更している。
簡単に言えば、ハイブリッド走行時、エクスパンダーHEVはシリーズ方式→パラレル方式と切り替わるが、エクスフォースHEVはシリーズ方式→パラレル方式+ローギア→パラレル方式+ハイギアとより細かく制御しているイメージ。これによって登坂車線のような負荷のかかるシーンでもエンジン回転数を抑えてエンジン駆動力を活用しつつ、バッテリー電力の低下も防いでいる。そのため、勾配を登っていくようなシーンでは、より力強さを感じた。
乗り心地のよさが魅力的

足まわりに関しては、非常に乗り心地がよくスムーズ。タイで試乗車やレンタカーを借りて乗ることも多い筆者だが、現地で運転すると足まわりが硬めのクルマが多いように感じる。日本に比べて道路状況が悪く、渋滞の中を縫うように車線変更するドライバーも多いので、より引き締まった足が好まれるのかなと勝手に推測しているが、エクスフォースHEVは非常に乗り心地がいい。かといって柔らかすぎるわけでもなく、質感が高く、日本の道路環境でも乗ってみたいと感じた。
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