【アジアンクロスカントリーラリー3年ぶりの総合優勝】三菱自動車の名門ブランド「ラリーアート」活動のカギを握るタイで強める存在感

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2025年8月に開催されたアジアンクロスカントリーラリー2025で3年ぶり2度目の総合優勝を果たしたチーム三菱ラリーアートの「トライトン」
2025年8月に開催されたアジアンクロスカントリーラリー2025で3年ぶり2度目の総合優勝を果たしたチーム三菱ラリーアートの「トライトン」(写真:三菱自動車)

クルマ好きであれば、かつてWRC(FIA世界ラリー選手権)やダカールラリーで活躍した三菱自動車の名門ブランド「RALLI ART(ラリーアート)」を知っている読者もいるだろう。

一時は事実上の活動停止状態だったが、2021年5月に行われた三菱自動車の決算説明会でラリーアートブランドの復活が宣言された。2021年12月にはバンコクで開催された「第38回タイランド・インターナショナル・モーター・エキスポ2021」でラリーアートブランド復活第1弾となる「トライトン」および「パジェロスポーツ」の特別仕様車が発表された。

そして、2022年1月の東京オートサロンでは、コンセプトカーをはじめ、ラリーアート製パーツを装着した「アウトランダー」や「エクリプス クロス」を展示。同年3月には、ラリーアートブランド国内復活第1弾としてアウトランダーやエクリプス クロスに加え、「RVR」や「デリカD:5」用のアクセサリーを発売。日本でも正式にヘリテージブランドとして新生ラリーアートが再始動した。

【写真】アジアンクロスカントリーラリー2025で3年ぶりの総合優勝を果たした、チーム三菱ラリーアート(70枚)

三菱自動車とラリー競技の歴史

ラリーアートの活動と切り離せないのがモータースポーツ活動。三菱自動車として1965年から日本国内でのラリー活動を開始し、1967年からは国際ラリーに参戦。1973年からは創設されたWRCへと舞台を広げていく。

そして1993年には、今も語り継がれる名車「ランサーエボリューション」をWRCに投入し、1996~1999年にトミー・マキネンがWRCで4連覇の偉業を達成。2005年を最後にワークス参戦を終えるが、三菱=ラリーという絶対的なブランドを構築した。

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