タイ・バンコクで発見、日本の「旧国鉄車両」の今 担当者が語る「日本製中古車導入のメリット」

タイ国鉄のマッカサン工場で改造を待つ元JR北海道のキハ183系。どんな姿となるのか楽しみだ(撮影:伊原薫)
バンコクの中心部マッカサンには、タイ国鉄で最も大規模な車両修理工場があり、機関車、気動車、客車の整備を手広く行っている。
日本からやってきた車両もここで改造工事を実施。その内容は車両によって様々だが、全ての車両に共通して行われるのが「改軌」である。
タイで走るための改造
「タイ国鉄の軌間(線路幅)は1000mmなのに対し、日本からやってきた車両は1067mm軌間に対応した仕様となっているので、そのままでは走行できません。そこで、車輪の幅を変更する『改軌』を行います」と、マッカサン工場でキハ183系の改造を指揮したアディソン氏が教えてくれた。
「改軌の方法は、まず日本で使っていた輪軸(車軸と円盤状の車輪を組み合わせたもの)のうち車軸部分を加工し、車輪の幅が1000mmとなるように調整します。その後で車輪を取り外し、タイで製造したものに付けかえます」(アディソン氏)
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