【アジアンクロスカントリーラリー3年ぶりの総合優勝】三菱自動車の名門ブランド「ラリーアート」活動のカギを握るタイで強める存在感

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日本国外では唯一、タイにMMTh(ミツビシ・モーターズ・タイランド)プルービンググランドと呼ばれる、1.5kmのオーバールコースに加え、さまざまな路面状況なども再現された試験場も持つ三菱自動車
日本国外では唯一、タイにMMTh(ミツビシ・モーターズ・タイランド)プルービンググラウンドと呼ばれる、1.5kmのオーバールコースに加え、さまざまな路面状況なども再現された試験場も持つ三菱自動車(写真:三木 宏章)

三菱自動車のタイでの歴史は、前身である販売会社を設立した1961年から数えると60年を超える。現在では、日本にも輸出されているピックアップトラックの「トライトン」をはじめ、日本未導入モデルの「エクスフォース」「エクスパンダー」「パジェロスポーツ」「ミラージュ」「アトラージュ」などの生産を行っている。

こういった背景もあり、タイでは三菱自動車、そのモータースポーツ部門でもあるラリーアートが広く認知されている。

アジアンクロスカントリーラリーについて

泥道や岩場などの悪路をあ知り続ける過酷なアジアンクロスカントリーラリーの様子
泥道や岩場などの悪路を走り続ける過酷なアジアンクロスカントリーラリーの様子(写真:三木 宏章)

少し余談が長くなってしまったが、そういった背景からラリーアート再出発の地にタイが選ばれたのだろう。そしてラリーアートと言えば、モータースポーツであり、タイを中心とした東南アジアで開催されているアジアンクロスカントリーラリーでの活動に力を入れているわけだ。

アジアンクロスカントリーラリーを簡単に説明しておくと、1996年に第1回大会が開催され、今年で30周年を迎えた歴史あるFIA公認のラリー競技となる。砂漠や山岳地帯などの過酷な自然環境を長距離走行するクロスカントリーラリーというジャンルに属し、速さだけではなく、耐久性やメカニックなどの総合力が問われる競技だ。

今年のアジアンクロスカントリーラリー2025は、2025年8月8日~16日にかけて開催され、当初はタイのパタヤをスタートしてカンボジアの首都プノンペンでゴールという予定だったが、情勢不安によってパタヤをスタート&ゴールとするタイ国内のみでの開催に変更された。

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