まず、運転席に座って驚かされたのがインテリアの質感。水平基調のインストルメントパネルには、三菱車としてはじめて採用したメランジ生地がドアトリムまでドライバーや同乗者を包み込むように貼り込まれる。
ちなみにメランジ生地とは、複数色を混ぜることで単色とは違った深みやおしゃれ感のある素材。そこにブラック✕モカのカラーでコーディネイトし、さらにドアのパッド部分に六角形が連続するようなデザインも組み合わせられて非常に凝った印象だ。

インパネまわりに目を移すと、12.3インチのスマートフォン連動ディスプレイオーディオとメーターが一体化したようなレイアウト。従来の三菱車は飾り気の少ない、良くも悪くも質実剛健なインテリアが特徴でもあったが、エクスフォースHEVは使い勝手のよさを大切にしつつも先進性を高めている。
それはソフトウェアも同様で、ディスプレイオーディオには、往年の名車『パジェロ』で使われていた3連メーターをオマージュしたマルチメーター表示に対応。高度や前後左右傾斜、方角などの情報を映し出せば、まるでオフロードを走っているような気分も味わえる。
シフトセレクターは、アウトランダーPHEVと同様のタイプ。そして運転席側にはドライブモード、助手席側にはオートブレーキホールドのスイッチを配置。エアコンの操作パネルも物理ボタンが中心で、スタンダードな操作系なので誰でも運転しやすいだろう。
タイらしさを感じる7モード

そしてタイらしさを感じたのが7つのドライブモード。EV走行に関連した『EVプライオリティ』と『チャージ』の2つに加え、日常走行にマッチした『ノーマル』、ワインディングなどでのキビキビ感を高めた『ターマック』、未舗装路での操作性を高める『グラベル』、ぬかるんだ悪路での走破性を高める『マッド』、雨天時の安定性を高める『ウェット』というシーンに合わせた5つ、合計7つのドライブモードを設定。とくにマッドは、地方部に未舗装路も多く、雨季に冠水することも多いタイらしいもので、現地では非常に注目を集めているそうだ。
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