
げんさんに甘えるガルー。その姿はまるで猫のようだ(写真提供:げんさん)
かつてペットといえば「犬か猫」が当たり前だった。だが近年、都市部を中心に静かに広がっているのが、「小動物」との暮らしである。
ハムスター、文鳥、レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)、ハリネズミ、デグー――。
ペット不可あるいは「小動物のみ可」の集合住宅でも受け入れやすく、また、共働き・単身者・子育て家庭など多様なライフスタイルにフィットしやすい。
この連載では、「ワンでもニャンでもない家族」と暮らす人々に話を聞き、制約の多い都市生活のなかで見つけた、“静かで確かなつながり”を探っていく。
第3回となる今回は、ベンガルワシミミズクと暮らす男性に話を聞いた。
フクロウの生き方を尊重して共存する
「鳥って、『つがい』を決める生き物なんです。ガルーの場合、パートナーは僕です」
げんさんに近づき、甘えるように体を摺り寄せるガルー。「撫でろ撫でろ」とばかりにくちばしで優しく袖をつまむその姿は、まるで猫のようだ。柔らかい首筋を撫でてやると、嬉しそうに目を細める。
ガルーは基本的に単独行動を好むが、雛のときからずっと一緒に過ごし、エサを与え続けてきたげんさんに対しては、強い愛着行動を見せることがあるという。
「ツンデレなんですよね。呼んでも来ないのに、自分が甘えたいときは近づいてくるんです。ただ、一人のパートナーに懐きすぎて他の人間を寄せ付けなくなるフクロウは多いので、注意が必要です」
本連載では、小動物を飼育されている方を対象に、取材にご協力いただける方を募集しています。ご協力いただける方はこちらのフォームからご応募ください。
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