ガルーもまた、ときに他の家族に対して攻撃的になることがあるという。

フクロウは、人に飼育されてきた動物ではない。飼育の歴史は浅く、野生下での習性が強く残っている生き物だ。
「懐かせる」のではなく、「慣れてもらう」。無理して人に懐かせるよりは、単独でもストレスなく暮らせる方がいい。家族とガルーが安心安全に暮らしていくためには、別々の空間が必要だった。
ガルー自身もまた、成長に伴い、係留されていることにストレスを感じ始めていた。大型のフクロウだけに、室内で放し飼いにするわけにもいかない。
そこでげんさんは、リビングの隣にサンルームを設置してエアコンを引き込み、ガルー専用の部屋を作った。建設業を営んでいるだけあり、その程度は朝飯前だ。
「掃き出し窓からそのままガルーの部屋へ行けるし、リビングにいればガラス越しにいつでもガルーが見えます」

犬や猫のように常に触れ合う関係ではなく、ストレスのない距離をとり、フクロウの生き方を尊重しつつ共に生きる。それがげんさん一家とガルーの、家族の形となった。
男一人とオス一羽、自然の中で過ごす時間
フクロウは、見た目だけでオスかメスか見分けることは難しい。詳しい血液検査をして、ようやくどちらかわかるのだという。検査の結果、ガルーはオスだと判明した。
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