生体価格40万円の《プレーリードッグ》、飼い主に放置され"死にゆく準備"していた里子を迎えた女性の決断…地元農家に頼んで「自ら牧草栽培」

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プレーリードッグ
愛するプレーリードッグのために“農業女子”になったまる子さん。その顛末とは?(写真:まる子さん提供)
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かつてペットといえば「犬か猫」が当たり前だった。だが近年、都市部を中心に静かに広がっているのが、「小動物」との暮らしである。
ハムスター、文鳥、レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)、ハリネズミ、デグー――。
ペット不可あるいは「小動物のみ可」の集合住宅でも受け入れやすく、また、共働き・単身者・子育て家庭など多様なライフスタイルにフィットしやすい。
この連載では、「ワンでもニャンでもない家族」と暮らす人々に話を聞き、制約の多い都市生活のなかで見つけた、“静かで確かなつながり”を探っていく。
第5回となる今回は、プレーリードッグと暮らす女性に話を聞いた。
本記事は後編です(前編『「この世の終わり」な顔をしていた《プレーリードッグ》をお迎えした結果…生体価格で約40万円、1人ぼっちの家に小さな家族ができた女性の生活)。

がんで亡くしたプレーリードッグ、里子での出会い…

ぽてっとした体躯、前足で器用に食餌をとる姿がコミカルな、リス科の動物・プレーリードッグ。現在ではペット用として国内繁殖された個体のみ飼うことができるため、生体価格は40万円と高額だ。また、犬や猫と違い、野生が強く残っていることから、簡単に飼いならすことはできない。

幼いころからリスが大好きだったまる子さん(仮名)は10年前、人生に絶望していた時期にプレーリードッグの動画を見て一目ぼれ。本当に飼えるか半年間熟考したのちに、迎えることを決意する。

ペットショップで出会ったのが、自分と同じように誰にも心を許さず、隅っこに固まったままの「絶望プレーリードッグ」牡丹ちゃんだった。彼女とともに暮らすことで、まる子さんは生きる力を取り戻していった(詳細は前編で)。

しかし数年後、牡丹ちゃんはがんに罹患し寿命を終える。幸せな時間は終わってしまった。

本連載では、小動物を飼育されている方を対象に、取材にご協力いただける方を募集しています。ご協力いただける方はこちらのフォームからご応募ください。
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