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ライフ #ワンでもニャンでもない家族

生体価格40万円の《プレーリードッグ》、飼い主に放置され"死にゆく準備"していた里子を迎えた女性の決断…地元農家に頼んで「自ら牧草栽培」

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どれほどつらい経験をしても、人はそのぬくもりを、幸せな時間を再び求めてしまうもの。いつしかまる子さんは牡丹ちゃんの面影を求め、スマートフォンの検索窓に再び「プレーリードッグ」と打ち込むようになっていた。

「最初はぼんやりプレーリードッグの赤ちゃんを見ていました。そして、何となく『プレーリードッグ 里子』って検索してみたんです」

――牡丹の生き写し!?

牡丹ちゃんの生き写し(?)だった向日葵ちゃん(写真提供:まる子さん)

スワイプの指が止まる。まる子さんは、幼いころの牡丹ちゃんにそっくりなプレーリードッグが、和歌山県で里子に出されていることを知った。絶対に会いたい。その一心で応募し、100倍近い倍率を潜り抜けて里親の権利を獲得。当日は遠く和歌山まで迎えに行った。

「絶対に飼い主になりたいって思っていたので、選ばれたときはうれしかった!そして、その子を家に連れて帰ってきたんです。そしたら……全然、牡丹じゃなかったんですよ!」

写真映りの問題か、連れてきた子は牡丹ちゃんとは似ても似つかなかった。しかしもはやそんなことは関係ない。まる子さんはその子を「向日葵ちゃん」と名付けた。

愛を信じられなくなった子に、愛を注ぎ続ける

向日葵ちゃんは、全くまる子さんに懐かなかった。懐かないどころか、しばらくはご飯も食べず、水も飲まない日々が続いた。

「『ここで生きてなんてやらない』。そう言っているように見えました」

前の飼い主に手放されたことを理解していたのかもしれない。人に心を開かず、小さな体で「死にゆく準備」をしているようだった。

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【トマトをあげてみたら起きた「奇跡」】

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