映画『8番出口』が"ホラー"なのに異例ヒットの理由。興収初速は『国宝』超え!原作ゲームは「脱出ホラー系の怪作」。何が観客の心を掴むのか?
ゲームでは、プレイヤーは地下鉄駅の無機質な地下通路に閉じ込められる。看板に沿ってまず1番出口に向かうが、その途中の通路の“異変”を探し、その有無によって進む道を選択する。
それがあっていれば看板は2番出口を示し、その次は3番出口と進む。そして、8番出口までたどり着けば、地下通路を脱出できる。しかし、途中で選択を間違えれば振り出しに戻る。その繰り返しで、8番出口=ゴールを目指す。
その過程では、規則正しい動作をひたすら繰り返す「歩く男」が現れる。サイコパス的な恐怖をにじませる彼の動きのほか、壁に貼られたポスターや通路の壁、天井まで、どこに細かな異変があるかわからない。
細心の注意を通路に注いでいると、突然大規模な事象が出現したりもする。緊迫したスリルを味わっていると、突然の恐怖がプレイヤーに襲いかかる。そんなホラー要素がヒットの要因になっていた。
映画「8番出口」のヒットの背景は?

ストーリーのない脱出ゲームを原作に、舞台となる地下鉄駅の地下通路に物語を付与して実写映画化した本作。基本的な設定はゲームと変わらない。
無限ループに閉じ込められた主人公(二宮和也)が、さまざまな“異変”を正確に察知することで、そこから脱出できる唯一の出口となる「8番出口」に向かってさまよう姿を描く。
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