「1on1で本音なんか言わないですよ」――部下が心を閉ざす上司、すべてを打ち明ける上司の"普段の態度"

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また、別の受講生の方は、経営心理士講座の内容を活用して組織コンサルティングをされています。

離職率55%が0%になった例

その方はあるとき、離職率が55%というかなり離職率の高い会社からコンサルティングの依頼を受けました。

その会社に関与した結果、翌年度にはその組織の離職率を5%以下にまで抑えることができました。

そしてさらに、その次の年には離職者がゼロになりました。

劇的な成果を収められているわけですが、その取り組みの1つが、社員全員と毎月面談をし、不満や悩みを聞き出す機会を設けたことです。

彼は社員の気持ちに寄り添って丁寧に話を聞き、フォローすることを続けた結果、社員が心を開き、本音や不満を話してもらえるようになりました。

そして、出た不満の中で会社として対応が必要だと感じたことについては、上層部に伝え、対応を促し、1つひとつ不満を解消することでここまでの成果を残すことができました。

このように、面談や1on1で部下が本音や不満を話してくれるようになるためには、まず「上司は自分の気持ちをわかってくれる人だ」と思ってもらうことが必要です。本音や不満が把握できれば、その内容に対応することで離職を防ぐことができます。

そして、そのように思われるためには、普段からの話の聞き方、関わり方が重要なのです。

藤田 耕司 経営心理士、税理士、心理カウンセラー

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ふじた こうじ / Koji Fujita

一般社団法人日本経営心理士協会代表理事、公認会計士、税理士、心理カウンセラー。これまで1200件超の経営相談を受け、心理学と会計を活用した経営改善を行う。その経験から経営者の心理、部下の心理、顧客の心理を分析し、経営心理学として体系化することで経営改善の成果を高める。また、経営心理学を学ぶ「経営心理士」の資格を創設。経営心理士講座の受講生はのべ5000名を超え、その内容は大手企業や省庁でも導入される。著書に『リーダーのための経営心理学』(日本経済新聞出版社 日本、台湾、韓国の3カ国で出版)、『経営参謀としての士業戦略』(日本能率協会マネジメントセンター)。

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