上司必見「叱られたくない世代」に好かれる叱り方 「人手不足の時代」に問われる叱り方の重要性
いま、多くの企業が人手不足に悩み、離職を防ぐことは喫緊の課題となっています。
だからこそ、部下の離職を恐れて叱るべきときに叱れない上司が増えています。管理職に「部下を叱るな」という指示を出す会社もあるほどです。ただ、部下の良くない点に見て見ぬふりを続けているだけでは、現場は立ち行かなくなります。
そこで、経営心理士として1200件超の経営改善を行い、経営心理士講座を主宰する、一般社団法人日本経営心理士協会代表理事の藤田耕司氏の著書『離職防止の教科書――いま部下が辞めたらヤバいかも…と一度でも思ったら読む 人手不足対策の決定版』から一部を抜粋・再編集し、部下を叱る際の留意点についてお伝えします。
叱るべきときに叱ることは上司の重要な仕事
私は経営心理士として、人間心理に基づいた経営改善をする仕事をしています。
その中で「叱り方」についてもよくご相談を受けます。
ルールを破ったときなど、叱るべきときに叱らないと、部下は「この上司は叱らないんだ」と学習し、また同じことを繰り返します。
周囲も「あの人、あんなことしてるのに叱られないんだ。じゃ、自分もやっていいのかな」と思い、同様の行動を取るようになるおそれがあります。
そうなると組織の統率がとれなくなります。
また、近年は人手不足の会社も多く、「いま部下に離職されたら現場が回らなくなる」と離職を恐れて部下を叱れないというケースも増えています。
それによってサービスの質が下がり、クレームが増える、ネガティブな口コミを書かれるといったことも増えています。
そのため、叱るべきときに叱ることは上司の大切な仕事です。
しかし、叱り方を間違えると部下から嫌われ、離職に至ることもあります。
そのため、叱り方には細心の注意を払う必要があります。私は部下の心理に基づいた叱り方を指導しています。
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