上司必見「叱られたくない世代」に好かれる叱り方 「人手不足の時代」に問われる叱り方の重要性

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こういった叱り方をするうえで注意しなければいけないのが「怒り」です。

怒りは心拍数を上げ、戦闘態勢をとらせ、攻撃心を喚起する感情です。

攻撃心が喚起されると、相手の心のダメージを大きくするため、わざとプライドを傷つけようとすることがあります。

ただ、部下を叱る目的は「攻撃」ではなく「行動を改めさせること」です。その目的を叱る前に意識し、叱り始めてからもずっと意識してください。

叱り始めて言葉を発するにつれ、怒りがこみあげ、攻撃心が芽生えたら「叱る目的は攻撃ではない。行動を改めさせること。そのために最適なコミュニケーションをとれ」と目的に立ち返ることで、冷静になるきっかけが得られます。

現場の反応、現場の声

こういった叱り方を心がけることで、部下に嫌われずに叱れる可能性が上がります。

私が主宰する経営心理士講座でも叱り方をお伝えしていますが、受講生の半分くらいの方が、この叱り方で部下を叱ってきます。

その結果、部下との関係を悪化させることなく部下に行動を改めてもらうことができたという声をたくさんいただいています。

また、叱る前より叱った後のほうが、部下との関係が深まったという声も数多くいただいています。

組織の統率をとり、業務の質を担保するためには叱るべきときに叱ることが必要です。

一方で、人手不足が深刻化している時代だからこそ、叱って部下に辞められたら会社は大きなダメージを被ります。

だからこそ、叱り方にはより一層留意していただければと思います。

藤田 耕司 経営心理士、税理士、心理カウンセラー

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ふじた こうじ / Koji Fujita

一般社団法人日本経営心理士協会代表理事、公認会計士、税理士、心理カウンセラー。これまで1200件超の経営相談を受け、心理学と会計を活用した経営改善を行う。その経験から経営者の心理、部下の心理、顧客の心理を分析し、経営心理学として体系化することで経営改善の成果を高める。また、経営心理学を学ぶ「経営心理士」の資格を創設。経営心理士講座の受講生はのべ5000名を超え、その内容は大手企業や省庁でも導入される。著書に『リーダーのための経営心理学』(日本経済新聞出版社 日本、台湾、韓国の3カ国で出版)、『経営参謀としての士業戦略』(日本能率協会マネジメントセンター)。

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